情報リテラシーを高めると働き方も変わる

今日は情報化がドンドン進んでいます。インターネットやSNS、データベースなど多種多様に…。そこの中から自分が生活するうえで、働く上で、何が重要な情報かを選別・活用できる能力が必要になってきます。

この為には、日頃からアンテナを高くしてピックアップして必要な情報を活用できる、実践できることが重要になります。

同じ情報を聞いても、見てみても、体験しても、受け取り方は様々ですが、その判断材料を多く持つ人は、より適切な判断をします。

超高齢社会にあって、国は高齢者の年金支給時期を遅くしようと「働き方改革」を掲げて種々の取り組みをしています。肝心の働き手、高齢者の健康面はまだまだ「ヘルスリテラシー」は高まっていません。このヘルスリテラシーも当然ながら、情報リテラシーを活用した上でしか成り立ちません。

定年延長もその中のひとつかもしれませんが、真にヘルスリテラシーが高い人は今のバス事故での運転手の健康を考える時に、いくら規制をかけてもあまり意味がないことを承知していると思います。

何故なら、運転時間は長時間に渡り、座りっぱなしです。運転手の人たちは、一日平均で何歩いているのでしょうか。歩く時間や歩数が少ない人は当然ながら足の筋肉量も少ないはずです。事実、テレビに写る運転手の皆さんは、体格も良くていらっしゃる。

腹囲を基準にしたものにメタボ基準がありますが、一説によるとメタボ基準は健康との因果関係がはっきりしていないとの指摘があります。つまり、平たく言えば役に立たない基準だというわけです。だから、その上にのった基準で『健康』を考えても、急性心不全をはじめとしたその他の生活習慣病が突然発症してもおかしくありません。

そこで、私たちの腹囲の変化をみると、男性では若いころは60cm~70㎝代が多いのに、シニア用のズボンサイズはここから大きくずれて、最低が79㎝からしか大方のメーカーは作られていません。作られていないということは、ほとんど若いころのサイズの人がいないからです。

そこを対象にしてメタボ基準を作っているわけですから、お腹に脂肪をもっている人を数多く容認するようないい加減な基準となっているわけです。但し、注意が必要なのは、痩せていても筋肉量が少ないと血液検査の結果も悪い人が多いことです。

あるテレビ放送でダイエットに挑戦した若い女性が、痩せたら血液検査の判定が悪くなったというわけですが、筋肉が脂肪を減らすことに繋がるということを知っている人は筋肉を増やし、エネルギー消費を高めようとします。その点を理解しているだけで、あとはその筋肉を維持するだけですから、体系も変わりにくいわけです。

体重にせよ、体系にせよ、安定して維持するのは簡単です。筋肉が大きく落ちてから、なくしたものを取り戻そう、増やそうとするとかなり大変です。

超高齢社会における高齢者のみならず、パソコン普ウも及による座りっぱなしが体に与える影響は非常に大きいことを知っておくことが重要です。たったこれだけの情報でも、社会の基準が本当に正しいのか、疑問に思いませんか。

疑問に感じることが、先ずは情報リテラシー、ヘルスリテラシーの第一歩ではないでしょうか。疑問が浮かべば、解決のために何をすべきか考えようとするきっかけになります。

働き方も同じで、本来はヘルスリテラシーに優れた人は、仕事も年齢に関係なく十分にできるはずです。そこを理解した企業の雇用制度のあり方を本来は考えることが必要です。残念ながら現在は、企業の人事担当者さえヘルスリテラシーが不十分な人が多いために、そこまでは考えられていないようです。

「スタッフプール板橋」と命名

わたしたちは社会福祉法人として特別養護老人ホームをはじめとした老人福祉を中心に、本年3月から保育園の運営、さらに東京の介護職員不足を少しでも補えるように職業紹介事業としての「派遣事業」「転職支援事業」をはじめました。

名前も地域になじみの深い「板橋」を取り入れて、公共交通機関が池袋などを中心に放射状に埼玉県各地に伸びている点を考慮して、広域に人材の確保を図るべく地元に密着したネーミングと致しました。 

職業紹介事業は、新しい職をお探しの方には最後まで無料でご利用頂けるもので、求人をしている事業所がその経費を負担するという制度です。自分で仕事を探す手間は非常に大きいものです。

  • インターネット時代でも情報が溢れすぎて、どこから手を付けていいのか解らない方
  • 仕事をしながら上手に転職を探したいけど、なかなか日中に時間が取れないという方

こんな人たちでも、板橋区や練馬区などで病院や介護施設を運営しているグループ企業と連携しながら、就業先を確保していきたいと考えています。

まずは、「スタッフプール板橋」をご承知おき下さい。
特別養護老人ホームなどを運営する社会福祉法人信隆会が、超高齢社会のおける高齢者、そのご家族の不安を少しでも和らげることが出来るように人材の確保や育成に努めて参ります。

今後とも、若木ライフ、シュートステイ、デイサービス、居宅介護事業所、若木おとしよりセンター、エキチカ保育園Ⅱ同様に宜しくお願い致します。

12月1日、派遣・職業紹介業務を開始

去る11月30日、職業紹介、派遣、両事業の許可証交付を頂きました。
紹介事業は100近い事業者がいたでしょうか。

一方の派遣事業はその3分の1にも満たなかったようです。

いずれにしても、派遣事業は書類が多かったのですが、派遣先とのやり取りで煩雑さを少なくすることも事業継続には重要な要素となると考えています。

活動分野は、主に介護・医療に関する分野を中心としていますが、昨今の介護者不足が指摘される中で、私たちが活動している東京都板橋区でも各介護関係事業所が人手不足で困っているのが現実のようです。

施設はあっても、人手不足で実際に稼働できないというのでは、大変残念な話となります。

しかし、その一方で東京都内には多くの要介護者があふれている現実があります。その背景には高齢者のみならず、生活様式の身体に与える影響を意識していないために、中年以降のも同様の生活を送ることで日常生活を送るのに必要な足腰の筋肉を維持できないことが非常に大きくなっています。

身内の話ではありますが、わが介護施設に勤める職員、中でも中高年職員を見ていると同様の状況を見て取ることができます。それが現代人の一般的な姿ではないでしょうか。

国や自治体は、繰り返し健康保険料や介護保険料の引き上げを行なっていますが、基本的なヘルスリテラーシーの向上につながる重要なポイントははっきり示していないのが現状ではないでしょうか。どこかの大学教授らが、意味づけ、定義づけしただけに終わっています。

詳細は長くなりますので記述しませんが、わたし個人は糖尿病、逆流性食道炎、慢性腰痛、慢性肩こり、中年特有の高血圧などを自ら一切のクスリも使用せず克服した経験から、健康を取り戻すために取り組むべきポイント、手順がずれていると認識しています。

この為、しばらくは要介護者も、生活習慣からくる多くの疾病を抱える患者も増えると予測できます。その先は、施設または自宅での介護となりますが、私の経験からも自宅介護はかなり大変です。介護に関する知識がないうえ、介護に必要な技術も知らないと抱きかかえたり、起こしたりすることも大変です。

従って、介護にかかわる人がしばらくは非常に求められることになります。しかし、事業所運営には事務負担もばかになりません。その意味で、派遣先となる各事業所みなさまの業務量も少しでも負担を軽減できる仕組みづくりに取り組んで参ります。

さらに、派遣職員として働きたい、他の職種の方が介護職に転職したいという方は、是非一度ご相談下さい。学びながら、ステップアップできる方策もあります。

長くなりましたが、今後とも宜しくお願いして、12月1日からの「業務開始」のご報告と致します。

中高齢者の転職希望とヘルスリテラシー

あるデータによると、雇用形態で60歳未満の男性は6割が「正社員」を希望しているが、女性は6割がパート・アルバイトを志向している。その一方で、60歳を超えると男性も正社員志向は四分の一大きく減る傾向を示している。比率的には女性も同様で60歳を超えて65歳とされる定年年齢の壁を感じさせています。

同時に、男女とも各年齢で1割に満たないものの、4%~9.3%とある程度の割合で自営業主・家族従事者としての比率が占めています。

こうした背景には、60代後半層の健康不安があるように思われます。

読書から知識が深まる別の調査では、60代前半層の継続雇用の形態は、6割が嘱託・契約社員で占めており、社会の動向に志向が合わせるかのように動いているようにも見えます。

しかしながら、高年齢者は個々人で非常に異なるため、会社の基準を設けて「適合者を雇用したい」という意向を持ち合わせる事業者が55.6%を占めていて、企業側は併せて「健康の維持・管理に努めてほしい」としている比率が4割を超えているほど高率です。その背景には、高齢者の経験や知識を効率的に業務に反映させたいという意向も読み取ることが出来るようです。

その点から見ると、「ヘルスリテラシー」が求められますが、健康力の高いレベルにある人と病気がちの人との格差は開くばかりではないでしょうか。一番のカギは毎日の実践力にありますが、続けるコツを知らないとなかなか長続きしないものです。その点から、わたし達がアドバイスできることも多いと思います。
リュックを背負ってハイクする女性
お気軽にオフィスにお運び下さい。

65歳以上の就業率上昇中

高齢者の方もにも働きたいという方が増えています。

そこで、65歳以上の就業率の推移を総務省『労働力調査年表』からみてみると、2000年に36.2%だったものが緩やかならが上昇し続けていて、2016年には42.8%に達し、70歳以上でも13.7%ほど維持されています。

今後も健康寿命が延びれば、さらに働きたいという人の比率が上昇する見られることから、企業側がどのように高齢者の能力を活用したいのか、その取扱が注目されます。

ミスマッチ

その一方で、高齢者職務活動におけるミスマッチがあることも明らかとなっています。

高齢者の評価されるべき職務活動の能力には「協力・交渉」が挙げられているのにもかかわらず、高齢者評価が最も低い「肉体的負荷のかかる作業」が非常に多い点が明らかとなっています。

また、全国的な職業別に見ると、高齢者就業者のうちの47.3%が「農林漁業」に就労しています。次いで、都市部などでみられる「運搬・清掃・包装等従事者」や「建設・採掘従事者」「運搬・機械運転従事者」などとなっており、AI化が進むことで消滅する職業とみられている業務という点も特徴的かもしれません。

宝の持ち腐れ

しかしながら、現状からみるとこうしたミスマッチが生じていると、企業にとっても「宝の持ち腐れ」となってしまします。この点から若手を育て、モチベーションが保てる環境をつくりつつ、うまく事業運営を行おうとする意識を持つことが必要になってきます。

中でも、外国語、管理運営、指導・教育のような経験と知識の深さが求められる分野での活躍が期待できます。事業者側が、こうした経験者を現場などで排して、老若の役割を上手く世代間に分散させることで円滑な業務運営に結びつける事が求めれれる時代になっているようです。

派遣事業の従来に比べて比重が高まっていますが、「派遣先」と「派遣元」の認識の一致が重要で、相互の業務提携ばかりでなく、就業者本人の満足度も問われる時代となっています。単にWIN-WINの関係というばかりでなく、WIN-WIN-WINの関係が出来上がる社会となることが求められる時代といえそうです。