65歳以上の就業率上昇中

高齢者の方もにも働きたいという方が増えています。

そこで、65歳以上の就業率の推移を総務省『労働力調査年表』からみてみると、2000年に36.2%だったものが緩やかならが上昇し続けていて、2016年には42.8%に達し、70歳以上でも13.7%ほど維持されています。

今後も健康寿命が延びれば、さらに働きたいという人の比率が上昇する見られることから、企業側がどのように高齢者の能力を活用したいのか、その取扱が注目されます。

ミスマッチ

その一方で、高齢者職務活動におけるミスマッチがあることも明らかとなっています。

高齢者の評価されるべき職務活動の能力には「協力・交渉」が挙げられているのにもかかわらず、高齢者評価が最も低い「肉体的負荷のかかる作業」が非常に多い点が明らかとなっています。

また、全国的な職業別に見ると、高齢者就業者のうちの47.3%が「農林漁業」に就労しています。次いで、都市部などでみられる「運搬・清掃・包装等従事者」や「建設・採掘従事者」「運搬・機械運転従事者」などとなっており、AI化が進むことで消滅する職業とみられている業務という点も特徴的かもしれません。

宝の持ち腐れ

しかしながら、現状からみるとこうしたミスマッチが生じていると、企業にとっても「宝の持ち腐れ」となってしまします。この点から若手を育て、モチベーションが保てる環境をつくりつつ、うまく事業運営を行おうとする意識を持つことが必要になってきます。

中でも、外国語、管理運営、指導・教育のような経験と知識の深さが求められる分野での活躍が期待できます。事業者側が、こうした経験者を現場などで排して、老若の役割を上手く世代間に分散させることで円滑な業務運営に結びつける事が求めれれる時代になっているようです。

派遣事業の従来に比べて比重が高まっていますが、「派遣先」と「派遣元」の認識の一致が重要で、相互の業務提携ばかりでなく、就業者本人の満足度も問われる時代となっています。単にWIN-WINの関係というばかりでなく、WIN-WIN-WINの関係が出来上がる社会となることが求められる時代といえそうです。

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